あのアカデミー賞の後片付け
ロサンゼルスは今日もいい天気。
作品賞発表間違いで幕を閉じた今年の第89回アカデミー賞。
「ボニー&クライド50周年」で重要な作品賞プレゼンターに任命されたウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。
手元の封筒には主演女優賞と書かれている。から犯人はアカデミーと公認会計事務所のなかにいるはず。ということですが、
賞が終わり2日後にハリウッドに行ってみたら、賑やかだった宴の片ずけが進んでいた。
レッドカーペットが敷かれていたハリウッドブルーバード。
会場であるドルビーシアターに入って行く
入り口付近。
驚いたのは、アカデミー賞のために信号機に取り付けてある道路標識を外していたのか?
取り付け作業が行われていた。
しかし前代未聞のエンディング。
大トリの作品賞発表での大失敗。
受賞した「ムーンライト」
「ムーンライト」
2016年制作アメリカ映画。
タレル・アルヴィン・マクレイニーによる "In Moonlight Black Boys Look Blue" を原案とした作品。監督バリー・ジェンキンス、脚本はマクレイニーとジェンキンスの共作で執筆された。この作品は、「アカデミー賞史上初のフル黒人キャスト」、「初のムスリム系アメリカ人の受賞」、そして「黒人LGBT映画として初の受賞」を成し遂げた偉大な作品である。
が黒人映画だったからの差別的な理由での大失態ではなく、犯人はアカデミーと公認会計事務所のなかにいる単純な手渡しミスで良かったと思う。これで差別的な問題があったら目も当てられない。
最後にこんな大事件に発展しながら迅速に大混乱を新たのハッピーエンドに導いたのが、
紛れもなくララランドのプロデューサージョーダン・ホロウィッツさんの対応だと思う。
不穏な空気が流れる中、プロデューサーのフレッド・バーガーがマイクの前に進み出て「愛しい妻……」と口を開いた瞬間、後ろからスタッフが何ごとかを耳打ち。そして彼は「負けだったみたいだ」とニッコリ笑って踵を返した。そして最初にスピーチをしたジョーダン・ホロウィッツが「間違いがありました。作品賞は『ムーンライト』です。冗談ではありませんよ。本当に、読み間違えたみたいなんです」と言いながら、『ムーンライト』と書かれた紙を客席に向かって提示した。
このことで全てが収まったのであります。
しかし「これは冗談ではありませんよ。」と客席に向かって言っているのがジョーダンさんというのが良いではないか。。そう思ったり思わなかったり。